新元号「令和」の出典元を詠んだ歌人、お酒好きの大伴旅人はなぜ酒壺になりたかったのか?

雑記帖
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新元号「令和」の出典元は万葉集の「梅花謌卅二首并序」
これを書いた大伴旅人はお酒が大好きだった
人類は1300年ずっと進歩してない?

2019年4月1日11時41分、全国民が画面前に張り付きました。そう、待ちに待った新元号の発表です。


新元号は「令和」となりました!

たいしょう
たいしょう

ほーん

新しい元号の出典は万葉集 第五巻「梅花謌卅二首并序」…

たいしょう
たいしょう

どれどれ…

「梅花謌卅二首并序」

天平二年正月十三日、萃于帥老之宅、申宴會也。于時、初春月、氣淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。加以、曙嶺移雲、松掛羅而傾盖、夕岫結霧、鳥封穀而迷林。庭舞新蝶、空歸故鴈。於是盖天坐地、促膝飛觴。忘言一室之裏、開衿煙霞之外。淡然自放、快然自足。若非翰苑、何以濾情。詩紀落梅之篇。古今夫何異矣。宜賦園梅聊成短詠。

参照:万葉集/第五巻 – Wikisource

たいしょう
たいしょう

ふむふむ、なるほど…


春になったから宴会を開いたよ。自然はめっちゃ綺麗だし、楽しいから、いい歌が詠めそうだわ〜」的なことが書いてあると2.38秒で理解しました(たぶん違う)。

俺は酒壺になりたい by 大伴旅人

これを書いたのは大伴旅人(おおとものたびと)だそうです(※諸説あり)。

大伴旅人

そして、彼がこよなく愛したもの、それはお酒。

彼は万葉集にも収録されている13のお酒を讃える和歌「宰帥大伴卿讃酒歌十三首」を残していました。

現代人の心をも打つ珠玉の和歌13首を、歴史や古典文学の知識ゼロの僕が勝手に超訳してみました(だから正確な現代語訳じゃないよ!)。

旅人
旅人

一、験なき物を思はずは一坏の濁れる酒を飲むべくあるらし
超訳:あれこれ悩むより、一杯のにごり酒

 

二、酒の名を聖と負せし古の大き聖の言のよろしさ
超訳:お酒に「聖」と名付けた昔の大聖人、マジでセンスある

 

三、古の七の賢しき人達も欲りせしものは酒にしあるらし
超訳:昔の7人の賢者たちもマジで欲しいのは酒

 

四、賢しみと物いふよりは酒飲みて酔哭するし勝りたるらし
超訳:賢いフリしてあれこれ言うより、酒を飲んで酔っ払って泣くのが優勝

 

五、言はむすべ為むすべ知らず極まりて貴きものは酒にしあるらし
超訳:何を言っても、何をしても、極めると酒より尊いものはない

 

六、なかなかに人とあらずは酒壷に成りてしかも酒に染みなむ
超訳:もう人間を辞めて酒壺になりたいわ。お酒に浸っていたい

 

七、あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿にかも似む
超訳:「頭悪そうww」と酒を飲まない奴をよく見たら、猿に似てた

 

八、価なき寶といふとも一坏の濁れる酒にあに益さめやも
超訳:プライスレスなお宝が一杯のにごり酒に勝てると思ってるの?

 

九、夜光る玉といふとも酒飲みて情を遣るにあに若かめやも
超訳:夜にキラキラ光る宝玉といっても、お酒を飲んで憂さ晴らしした方がよくね?

 

十、世の中の遊びの道に冷しくは酔哭するにあるべくあるらし
超訳:世の中にはいろんな遊びがあるらしいけど、酒に酔って泣くのが一番だわ

 

十一、今代にし楽しくあらば来む生には虫に鳥にもわれはなりなむ
超訳:今みたいに酔えるなら、来世は虫でも鳥でもいいわ

 

十二、生者つひにも死ぬるものにあれば今代なる間は楽しくをあ有らな
超訳:みんないつか死ぬんだし、今は酒を飲んでバイブス上げてこうぜ↑↑

 

十三、黙然をりて賢しらするは酒飲みて酔泣するになほ若かずけり
超訳:無口で賢いフリをするより、酔っ払って泣くに限る

「俺は酒壺になりたい」とか「酒を飲まない奴は猿に似てる」とか、キレキレじゃないですか(笑)

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苦労人、大伴旅人

たいしょう
たいしょう

旅人先生、にごり酒が好きすぎるでしょ(笑)

旅人
旅人

さみしかった…(´・ω・`)

たいしょう
たいしょう

そっか、なんかごめん…


大伴旅人は665年に生まれ、飛鳥時代から奈良時代にかけて役人や武人、歌人として名を残しました。

若い頃からいろんな活躍をされたそうですが、55歳のときに九州南部で起きた反乱を抑えるために派遣。そして、その8年後、63歳で妻とともに奈良から福岡・大宰府に転勤となります。

正直、60代になってから遠隔地に転勤するのはキツいですよね。事実、赴任直後に奥様はお亡くなりになっています。ツラすぎる…。

このように不幸に見舞われたり、大きく気持ちが下がると人は創作活動をしたくなるようです。現代に伝わる大伴旅人が詠んだ和歌の多くは、大宰府赴任以降の作品が多いです。

老いた体で見知らぬ土地に左遷され、その地で妻に先立たれる…旅人は押し寄せる不安や孤独を紛らわすために酒を飲み、酔いに身を委ねて涙を流し、儚い幸福感に浸ってたんですね。

お酒は至高なり by タビト オートモ

結論:人類は1300年前から進歩していない!?

あれ?なんか大伴旅人にすごい親近感が湧いてきましたね…

なんか同じようなことをした経験がある人、多いんじゃないですか?

つまり、人類は何百年経とうと1300年前から進歩してないんです。

悩み事を解決するのはお酒だったんです。

これが真理なんです!先人たちは気付いていたんですよ!!

ま、これを書いてる僕は生まれつき肝臓の数値が酒灼け状態なんで、一滴も飲めないんですけどね。

ではでは…


あ、マジでツラいことがある人は、早めに心療内科とかに行ってくださいね。恥ずかしいことじゃないですから。

お酒はツラいことを忘れさせてくれるけど効果は一瞬です。むしろ、お酒に溺れて依存症になると社会生活が難しくなって余計に苦しくなります。アルコールで気分をごまかしたりしているうちに、取り返しのつかない状態になったりします。

一度ひどくメンタルを壊してしまうと、生きることさえツラくなって自死の誘惑と墓場まで戦うことになります。

ツラくて苦しんでいる自分を受け入れるのは難しいかもしれませんが、今の苦しみを取り除くのは専門家による医学的なアプローチやカウンセリングです。アルコールではありません。

体験者より

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大将 (Taisho)

自由を手にした29歳。猫様の仕え人(お休み中)。
2017年4月3日~9月15日にHonda VTR250で47都道府県を走る。

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